超初心者向け MacでのGitの環境構築と基本操作

MacにおけるGitを使用するためのの環境構築手順と、基本的な使い方を書いておきます。



そもそもGitってなに?

IT系に就職するなら必須のスキルと言われますが、簡単に言うと作成中のプロジェクトのバージョンを管理するツールです。
プログラムを複数人で開発していくプロジェクトだと誰がいつどの様な変更を行ったのか
把握しづらくなってきます。Gitでは更新のログやコメントを残せることで管理しやすくしたツールで、他にも利点はたくさんあります。大規模な開発になるほど必須のスキルといえますね。

それ以外にも個人でポートフォリオ的に運用する人も大勢います。ちょっと書いて気軽に保存するだけでポートフォリオが充実してきますし、Gitを使えるというアピールにもなるのでぜひ覚えておきたいスキルですね。
GitHabというサービスが有名ですがGitとは別物です。似たようなサービスでBitbucketも人気です。
GitHabとBitbucketの違いは、Gitはプロジェクトを公開するなら無料、Bitbucketは作業者が一定数以下なら無料です。どちらも容量制限はありません。
こういったサービスはホスティングサービスと呼ばれています。

この記事ではGitHabの使い方にも触れていきます。

Gitのインストール


まずはタブにあるSpotLightの検索(虫メガネマーク)から「ターミナル」を検索して起動。
もしくはFinderから アプリケーション->ユーティリティ->ターミナルでもok。

ターミナルが立ち上がったら、既にGitがインストールされていないか一応確認しましょう。

git --version

バージョンが表示されたら既にインストール済みなのでこの項目は飛ばしてokです。

インストールされていない場合は「コマンドライン・デベロッパーツールが必要です」というダイアログが出るのでインストールを押します。
利用規約など表示されるので同意して進むとダウンロードとインストールが始まります。

Gitの初期設定

ユーザー名とメールアドレスを登録します。

git config --global user.name "ユーザー名"
git config --global user.meil "メールアドレス"

これで登録が完了しました。

GitHubの利用


GitHubにアクセスしてアカウントを作ります


ユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力してSign up for Githubで新規登録

次のページでプランを選択します。
Githubはプロジェクトを公開するのであれば無料で利用できるので、はじめは
unlimided public repositories for free. でいいかと思います。
continueで先に進みます。

次のページではアンケートのようなものがありますが特に答えなくても問題ないです。
submitで登録完了です。

登録したメルアドにGithubからメールが届くのでそこからアクセスすれば利用開始できます。

新しいリポジトリを作る

リポジトリはリモートとも呼ばれます。共有するファイルは全てここで管理されます。
一つのプロジェクトにつき一つ作る形ですね。

画面右上にある+から new repositori で新規作成画面に移ります


Repository name にプロジェクト名を入力し、create repositoryから新規作成できます。ここではfirstTestという名前にしました。




これで準備が整いました!

ターミナルから操作する

実際にターミナルからファイルをアップロードしてみます

ディレクトリを作成して移動

まずはプロジェクトを入れるディレクトリを作り、その中に移動します。

mkdir testDir
cd testDir

mkdir ディレクトリ名 でディレクトリを作成(make directory)
cd ディレクトリ でその中に移動しています(change directory)

ここではtestDirという名前で作っています。
ちなみにディレクトリは
Macintosh -> user -> ユーザー名 の中に作成されます。
このときのユーザー名にあたる位置をホームディレクトリといいます。

テキストファイルを作成する

作成したディレクトリ内にテキストファイルを作成します。

vim test.txt

vim ファイル名 でファイルを開く、なければ新規作成(Visual editor improved)
vimはほとんどのLinux OSについているエディターです。
vimで新規作成すると、そのままそのファイルを開きます。
操作は以下です

  • i   INSERTモード。編集できる
  • esc   INSERT終了
  • :w  保存(write)
  • :q   vim終了(quit)
:wと:qはまとめて:wqと書くことができます。
適当に内容を更新して保存しょう。ちゃんと保存されているか確認します。

cat test.txt

更新した内容が表示されればokです。(concatenate and print files)

共有する準備をする

gitを使えるようにする準備をします。

git init

gitに共有するファイルを選択します。

git add test.txt

共有するファイルを記録します。メッセージを残せます。

git commit -m "Create test file"

コミットする。よく聞くやつです。Create test file という文を残しました。
この時点ではローカルに保存しただけでまだリポジトリには反映されていません。
commitコマンドの -m はオプションと呼ばれる機能です。オプションはコマンドごとに複数用意されていたりするので気になった方は調べてみてください。

共有する

gitではリモートと呼ばれる場所にファイルをおいて共有します。
リモートを使えるようにするために登録する必要があります。

git remote add origin https://github.com..........

origin はリモート名を任意でつけます。慣例でoriginとすることが多いようです。
その次のパスはgithubでリポジトリを新規作成したときに表示されていたパスを指定します。

githubのマイページからリポジトリを選ぶことでも確認できます。

アップロードする

git push origin master

remote add origin で指定したリモートにアップロードしました。
これをプッシュするといいます。

プッシュしたときにユーザー名とパスワードの入力を求められたらGithubに登録したときの情報を入力します。

アップロードに成功 していれば下のような画面になっています。


ダウンロードする

git pull origin master

でダウンロードできます。プルして!と言われればこれです。

変更した差分を確認する

ターミナルからvimでtest.txtを開いて内容を変更してから:wqで保存しましょう。
変更されたファイルをコマンドで確認できます。

git status

変更があったファイルは赤い文字で表示されます。
ファイルの中身の差分は以下で確認できます。

git diff

削除された部分は先頭に-と変更する前が赤い文字で表示されます。
追加・変更された部分は先頭に+と濃いグリーンで表示されます。


プッシュしたログの確認

git log

でコメントを確認できます。新しいものほど上に表示されます。
変更内容も見たい場合は

git log -p

で確認できます。

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